物語の始まり |
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鈴皇寺吉之助が築き上げた鈴皇寺グループの内部抗争は、戦後間もない頃の親族対側近の抗争に遡る。 当時関西に勢力を広げていた鈴皇寺グループは、当時グループ主企業であった鈴皇寺重工の当時社長で、グループ設立当時よりの吉之助側近であった空賀武徳氏を解任。何の地盤もない関東に当時買収した破綻寸前の銀行の頭取に追いやった。 ところが空賀氏は改名した鈴皇寺銀行を基点に、鈴皇寺グループの関東進出に大きな貢献を果たし、関東で起業・買収した企業に、自らの親族を就け、勢力を拡大した。 関西の鈴皇寺親族はこれを面白く思わなかったが、関東の鈴皇寺グループ企業株は鈴皇寺銀行が所有しており、鈴皇寺銀行の株式は創業者鈴皇寺吉之助が保有しているため、手が出せない状況にあった。 鈴皇寺吉之助はと言えば、ある程度グループ大きくなってからは、最終決定をするだけの立場となり、故郷の屋敷に戻り、出てくることはなかった。だからこそ、抗争は収束する事もなく、今まで延々と継続されてきた。 だが、彼ももうかなりの高齢であり、後継者を決めなければならない。 だが、どちらかの企業の者を選ぶと、必ずと言えるほどもう一方の親族を追い出すのは目に見えている。 それは鈴皇寺グループにとっても大きな痛手だ。 どうにか、グループを現状維持、もしくは和解・統一させることが出来る人物に立って欲しい。 そこで、鈴皇寺吉之助氏は特定の条件をつけて、後継者候補を村の屋敷に呼ぶことにした。 その条件は、「未成年で、どこの企業にも属していない者」。 世代を飛ばして、まだどちらの企業にも染まっていない者を、この夏休みの間、村に呼んで、どちらが後継者に相応しいか見極め、また、育てて行こうと思っていた。 そこで呼ばれたのが、二人。 社会に染められていない彼らはこの田舎の村で 鈴皇寺と村の闇を知ることになる──── 真夏の田舎を舞台にした 少しライトなミステリ&ホラーヴィジュアルノベル |
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